Re:忘却の彼方

美しいから飛べるんです、飛行機は。

ever free

33歳。

BBAとは云われるけれど、平均寿命80歳として私はまだ折り返し地点にも来ていない。

 

22日の夜、つかさからLINEが届いた。

同級生の川瀬くんが亡くなった知らせだった。

 

 

 

私が彼とちゃんと話したのは、

小学校4年の下駄箱・昇降口掃除が一緒になったときである。

 

 

掃除担当は我々2人だけ。

たぶんそれまでちゃんと話したことがなかったように思う。

もちろん同じクラスだったので仲は悪くはなかったけど。

話の内容はほぼ覚えていない。

私は4年生の時の担任と相性がすこぶるよくなくて、あまり楽しい記憶がないんだが

彼は私に楽しい記憶をくれた一人である。

 

その日はとても暑くて、でもひんやりとした昇降口で彼は云った。

 

『夏と冬、どっちが好き?僕はね、絶対冬。だって夏は脱いでも脱いでも暑いから。』

 

話の前後は全然覚えてないんだけど、

その台詞だけは強烈に覚えていて、

あの笑顔とその声のトーンと今でも鮮明に思い出せる。

 

誰かの悪戯で後輩2年生の生徒の靴がなくなったとき、

掃除を終えてから一緒に探したり、

ランドセルの脇に給食着ぶらさげて昇降口で

「また明日ね、じゃあね、ばいばーい!」

と手を振ってくれたり。

私の記憶にある彼は、

線が細くて小さくてけっして目立つタイプの人ではなかったけど、

元気で明るくて優しい少年だった。

 

それから5年でクラスが変わって、

持ちあがりの中学でも1度も同じクラスになることなく、

特別話す機会もなく、

彼がどこの高校に進学し、

誰と今でも連絡をとっていて、今どんな仕事に就いて頑張っていたかも分からない。

 

23年前、確かに交差していた私と彼の時間軸は

いつしか平行線になって、彼の方側だけ消えてしまった。

「いつか、全部終わる。」んだね。

 

でも、

彼は私を覚えていたのかわからないけど、

私は彼をずっと忘れないよ。

そして暑い夏がきて、玄関にあるスニーカーを眺めるたびに、

きっと彼を思い出す。

 

何度でも23年前の時間軸に私の記憶は戻れるから。

 

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You have my deepest sympathy.
Shinpei,Thanks for the good memories.